第22回コミュニティ報告

 大寒、そして雪、みぞれ、雨と最悪の天候、インフルエンザ流行、さらには午前中には京浜東北線等の不通等々、コンディション不良の日でありましたが、それでも第22回コミュニティは今回も熱を持って開催されました。前述したような様々な影響もありましたが、それでも東京や他市から、そして教員、企業の方、保護者、学生と今回も多様性に富んだ14名の参加者がありました。
 内容は、はじめに文教大学准教授の今田先生からCEC(財団法人コンピュータ教育開発センター)主催のICT夢コンテストで、大袋中コンソーシアム「つどい」のICT実践が地域部門で文部科学大臣賞、文教大学大学院の村山院生、同大の今田ゼミの学生の各実践がCEC奨励賞、大袋中の家庭科担当の倉持教諭が学校部門でCEC奨励賞をそれぞれ受賞したことの報告がありました。その後、村山院生がそれに関した概要発表と自身のICT絡みの修士課程論文の概要説明を行いました。どれも「でじたま」を経ての素晴らしい実践や研究であります。


 今回は、発表者が小学校の先生2名。越谷市立大袋小学校の秋元伸也先生は、自身が行なっているGoogleカレンダーEvernoteの連携の実践を披露しました。自ら工夫をした使いこなしのテクを参加者に紹介いただきました。今後、有効なICT活用の一端を見ることができたと思います。

 続いて越谷市北越谷小学校の米澤基宏先生のSNSを学校で活用するための実践の歩みと私案発表。子どもたち、保護者へ如何に情報提供を迅速かつ豊富に行うことができるようにするかの熱い想いを語っていただきました。先生は着実に実現の方向に歩み出しています。

 休憩、情報交換&コミュニケーションタイムの後は、主宰の大西よりパワーポイントを使った教材、素材を紹介しました。これは、パワポのアニメーションのスライドショーを活用し、音楽に合わせて50題のクイズが次々に出るものです。1問が5秒しか提示されませんから、次々と答えていかないといけません。音楽とこのリズムとで自然に画面に集中してしまいます。参加いただいた方々にこの教材を体験してもらいました。楽しく活動できましたが、クイズの点数はふるいません・・・(苦笑)。





 この教材は、社会や英語をはじめ多くの教科でも応用可能ですので、次回のコミュニティで実際に作成してみたいと考えています。

 最後に大西より情報提供を行い、盛況のうちに終了しました。足元の悪い中でも、ご参加いただいた方々、お疲れ様でした。

第22回コミュニティのご案内

新しい年を迎えました。あけましておめでとうございます。
本年最初の「でじたま」を開催します。奮って参加ください。

1.日時
平成24年1月21日(土)午後1時30分〜4時

2.会場
 文教大学越谷校舎 11号館(生涯学習センター2F)
 東武伊勢崎線北越谷駅下車徒歩10分:駐車場がありませんので、公共交通機関でお願いします。

3.内容
CEC(財:コンピュータ教育開発センター)「ICT夢コンテスト」についてー学校とICTのこれから
 文教大学 准教授 今田 晃一 先生

②私のICT活用実践紹介「GoogleEvernoteの連携」
 越谷市立大袋小学校 教諭 秋元 伸也 先生

③学校現場にSNSがやって来るー学校でSNSを活用する利点と壁を考える
 越谷市北越谷小学校 教諭 米澤 基宏 先生
 越谷市立大袋中学校  校長 大西 久雄

4.持ち者等
 特に持参する必要なものはありませんが、データ交換等も可能です。各自の判断でご持参ください。

5.参加申し込み
 実践発表等をしていただく方の資料準備もありますので、参加希望の方は平成24年1月14日(土)までに連絡をお願いします。
参加できない方も近況を報告いただけると嬉しく思います。(主宰:大西)

第21回コミュニティ報告

記念の20回目は、東京秋葉原で実施しましたが、21回目の今回は、文教大学越谷校舎のいつもの会場で開催しました。午後1時〜午後4時。
内容は、文教大学准教授の今田先生から「奈良教育大学附属中学校の研究発表会の様子」「大袋中学校、大袋幼稚園、文教大学学生ボランティアによる3者連携事業」大袋中の家庭科授業の一環保育実習でパペット人形劇を作成、その背景を文教大学学生がデジタルで作成、コラボによる実演の様子。これを文教大学学生の馬場さんが発表しました。また、光塩女子学院初等部の長田先生から無線LAN機能を有したSDカードEye-Fiの可能性について提案がありました。iPad2においても実用的で有効なガジェットであると参加者は興味を示していました。今後の活用実践事例が望まれます。
後半は、大袋中と文教大ICT支援員の共同開発してiPad書き込みシートの授業実践事例紹介、その後にワークショップとして実際にシートを体験してもらい、さらに、参加者から活用アイディアを出し合いました。その後、主宰Jouluriboより、新しいガジェットApple TVの実演とその可能性の紹介をしました。iPadにしろiPodにしろ大型TVに映しだすときに煩わしいのは、そのケーブル。それを一切排除し、子どもたちの中に入りながら操作できる環境を構築できるApple TVは大変便利で魅力的。Wi-FI環境内でないと使えないのは、仕方のないことなのですが、学校でも簡単に接続できる環境が早く欲しいところです。
 今回も盛況の内に終了しました。参加いただいたみなさん、ありがとうございました!






第20回コミュニティ報告

遅くなりました。記念の第20回コミュニティは、去る10月8日(土)「でじたま」初の大学会場外でのコミュニティ。しかも秋葉原で「クラウドと校務の情報化を考える」とテーマとしたセミナーが開催され、それをコミュニティとしました。大学の先生、各企業が参加する刺激的な内容を堪能しました。




第19回コミュニティ報告

第19回のコミュニティが文教大学のいつもの会場で開催されました。いつものように教職員、保護者、一般企業の方々、そして学生とバラエティに富んだ参加です。学校が夏季休業中ということもあり、教職員の参加も多く、今回は会場が狭く感じられるほど総勢28名の参加がありました。内容としては、iPad2を使用した実践事例の紹介、文教大今田先生からの最新情報の提供、iPad2を媒介とした参加者のコミュニケーションを主体としました。

まず、越谷市立大袋中で実践を続けているiPad2を使った生徒相互の関わりを大事にした実践事例を紹介。国語、英語、家庭科の事例紹介です。全て班4〜5名程度で1台のiPadを使い、そこに言語活動の充実が図られるよう意図して、活用します。ICT、デジタル教材の活用が単なる観せて終わる、生徒個人内で完結することがないように配慮しているということです。
 

続いて、今田先生から最新情報提供。この中で、関西にも「でじたま」と同じような研究会が発足。その名も「でじさい」(でじたる教材イン関西)。意欲的な取組とその熱い思いは「でじたま」に負けないとのこと。今後、交流等ができてくることと思います。楽しみですね。さらに、CEC主宰の「ICT夢コンテスト」の紹介。学校、学校外の地域等の実践を応募してみようというお誘い。いい機会ですからどんどん応募してみたいですね。副賞が魅力的です。詳細は、 http://www.cec.or.jp/ から。
その後は、文教大村山院生からiPadKeynoteを活用した実践事例の報告。

後半は、iPad体験。特に今回は、Keynoteを使用して、指を使った直感的なプレゼンテーション作成を体験してもらいました。初めての方も多かったようで、会場の至る所で歓喜の声も出ていました。いかに使いやすいかの体感でした。



ICT、デジタル教材、そして言語活動の充実が目的化してしまうことのないよう、それを活かして、子どもたちの「思考力・判断力・表現力」を培い、問題解決力、ひいては「生きる力」の育成となるよう今後も実践研究をしていくことの大切さを確認して、盛況のうちにコミュニティは終了しました。参加いただいた方々、ありがとうございました。

第18回コミュニティ報告

台風が接近する中、第18回コミュニティが開催されました。会場はいつもの文教大学。参加者もいつものように教員、保護者、学生、そして企業の方々とバラエティに富んだ20名の出席。この日の午前中に注目のiPad2が10台、文教大に届き、今田先生により即設定や充電をいただき、この回に間に合わせていただきました。感謝です。

まず、今田先生から「教育の情報化のビジョン概要と今田ゼミのiPad実践」のお話からスタート。今田ゼミでは、近くの幼稚園にデジタル絵本を入れたiPad実践を展開しており、幼稚園でも大好評だったとの報告。最近のデジタル絵本は、参加型と言える優れもの。子どもや親の顔や声を入れて作り替えられる、まさしくデジタルの特徴を活かしています。
これをどう使うか、扱うかの教師のアイディアがまさしく求められてくるでしょう。

続いて、大袋中で実践しているSNSツイッター)を利用した学校の情報発信についての話題。「これからの学校の情報発信〜SNSと学校、家庭、子ども〜」と題して、その経緯や利点、課題、これからの方策等、主宰の発表と参加者との意見交換。今後、学校からの情報発信がどうあるべきか、どうなってほしいのか、それぞれの立場での意見が興味深いものでした。

休憩をはさみ、iPad授業実践を紹介。大袋中で、NHK Creative Library の依頼で国語「古典:枕草子」(5月15日、NHK総合テレビ「とっておきサンデー」内で放映)授業を紹介しました。
さらにiPad2の目玉、ビデオミラーリング機能を大型テレビで紹介。iPad内のすべてが出力できるようになったことで、使えるアプリも紹介しました。NoteShelfというメモアプリは、写真を貼れ、そこに手書きメモが書けるもの。子どもたちの相互啓発の可能性が広がるものです。今後、この使い方をさらに研究していきます。
この後、参加者全員に到着したばかりのiPad2をいじってもらいました。十分な時間がなかったので、本当に触る程度でしたが、次回のコミュニティではじっくりKeyNoteで作成を楽しんでもらいたいと考えています。奮って参加ください。



第17回コミュニティの報告

一週間経ってしまいましたが、第17回のコミュニティが、2月13日(日)に恒例の文教大学で開催されました。ますは、写真をご覧あれ。
これも恒例となりましたが、参加される方々、教員はもとより企業、学生、保護者とバラエティに富み、この日は21名でした。

昨今は、大学生が卒論のテーマにiPadを選ぶ時代。4名の今田ゼミ生の卒論概要紹介。またその卒業生で、今は私立校(初等科)の教員をしている会員から自作iPadアプリの紹介。子どもたちのノートがクラウドを通じて共有できるという優れもの。これを自作してしまうそのアイディアとスキルに脱帽。「でじたま」にこんな重宝な人がいることが嬉しい。早速、予てからほしかったアプリのアイディアを伝えて、作成のお願いをしてしまいました。これって主宰の特権!さらに、大袋中学校でICTを活用した不登校対応を研究する文教大大学院生の発表。今後が楽しみな研究です。

名刺・情報交換のコミュニケーションタイムをはさみ、後半はまず、大袋中のICT実践、iPad活用実践と今後のビジョン、クラウド構想を提供しました。できたらいいなの大風呂敷ですが、公立学校であろうとも今後のICT活用はこうなっていかないと意味がないと考えていること。いつか実現してみたいもの。
そして、久しぶりに参加者とのフリートーク。「どんな便利があれば、学校現場のICTは活性化するのか」をテーマに、各業種や立場での発言は貴重でした。学校現場の教員は、すぐに使える写真やビデオ、しかもフリーに共有できるもの、そして側にちょっと聞ける人、ヘルプしてくれる人がいること、もっともな意見です。各企業からの方々は、立場立場で微妙ですが、共有のプラットフォームには興味関心が高いようです。そのコンテンツとして、それぞれの企業から自由に提供できるかとなるとまだまだでしょう。
でも、きっとそういう時代になってくるだろうし、新しい仕組みができてくるはずです。

「でじたま」もこうした未来を描く議論やトークを教員同士だけでなく、多様な業種、立場の方々とできるような会になってきたわけです。ますます面白くなってきました。
今回は、遠く千葉県袖ヶ浦市から初参加の先生もいらっしゃいました。
参加いただいた方々、ありがとうございました。次の機会には、また多くの参加をお願いいたします。